| 私が推奨する宇宙とは 「今の今である現在だけで構成されたシンプルな宇宙」
である。 それは哲学者ニーチェが提示した 「永遠は回帰する世界」 であり、同じドイツの哲学者ハイデッガーが提示した 「永遠は瞬間にありの世界」
である。 ニーチェは 「今の今である現在はものごとの始点であるとともに終点でもある」 とし、ハイデッガーは 「今の今である現在は過去と未来の衝突である」
とし、私は 「過去と未来は今の今である現在に含まれている」 とした。
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| 以上の宇宙像には、現代人が最も悩ましい過去や未来に対する杞憂は存在しない。
多くの現代人は、かくなる杞憂に人生の大半を費やしている。 今まで 「過ごしてきた過去」 において、これから 「過ごすであろう未来」
において、悩まない人はいないであろう。 有島武郎の小説 「生れ出づる悩み」 のごとく、次々と訪れる悩みは尽きることがないのである。
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| だが、今の今の現在だけで構成されたシンプルな宇宙を肯定すれば、過去と未来につきまとう杞憂は霧散してしまう。
今の今に集中して生きればそれで事足りるのである。 イエス・キリストは 「明日を思い煩うな、今日の苦労は今日一日にて足れり」 と諭した。
それはまた 「日々是好日の教訓」
であり、「止観の教訓」
である。 畢竟如何。 人間以外の動物がすでにしてシンプルな宇宙を実践していることは言うまでもないことなのであるが ・・。
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