「SDGs（Sustainable Development Goals）」 とは、世界人類は 「持続可能な社会の実現」 を目的とすべきであるとする主張（テーゼ）である。 最近ではことさらに SDGs がもてはやされている。 だがことの根幹はすでに 「里山への回帰」 （第1605回、第1606回、第1607回 ） 等々で提示したものである。 ここでさらに付け加えるとすれば、幸福度を計る幸福方程式の 「幸福＝所得／欲望」 での所得は、なにも 「物としての金銭的所得」 に限ったものではなく 「心としての豊かさ」 という所得もまた含まれるということぐらいである。

　というのも 「心の豊かさ」 には 「金銭的所得」 に勝るとも劣らない 「価値」 が内在しているからに他ならない。 さらに言えば、その価値は 「実と虚の狭間」 （第1609回、第1610回、第1611回） 等々で述べた 「実の価値」 と 「虚の価値」 に等価的に対応している。 であれば、あるいは SDGs を実現する鍵は 「虚の価値」 が握っているのかもしれない。