Linear 未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
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宇宙概念の相似的等価性
 第1585回 「メタバース」 を書いていて 「ある相似性」 に想到した。 それは私が思考した 「新たな宇宙モデル(時間も空間もない宇宙構造)」 に関するもので、その帰結は宇宙には 「大きさはなく」、「時間は流れない」 とするものであった。 これにより、宇宙は 「物質的な時空間」 であるとした従来の宇宙概念は消失し、代わって宇宙は 「意識的な仕組み」 であるとする宇宙概念が導かれたのである。
 今人類が追求しているメタバース(超越空間)も還元すれば意識的な仕組みで構築された仮想空間であって、そこには実空間も実時間も存在しない。 そこで活動する 「アバター」 と呼ばれる分身の生命は 「永遠の寿命」 をもっているかのようである。
 かかる意識跳躍はやがて時間も空間もないとする私の 「宇宙モデル」 と 「メタバース」 との 「超越空間」 としての 「相似的等価性」 に帰着する。 それはやがて必ずや次なる哲学的命題を惹起させるに違いない。 曰く。 「我々がいる世界は物質的宇宙なのか それとも 意識的宇宙なのか?」、しかして 「我々の生命は物質的なのか それとも 意識的なのか?」 畢竟如何。

2022.01.12


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