第1983回
「大いなる仮説」 で描かれたエントロピが増大した意識的現象で構築された情報社会では、何をどう想おうが自由であることを述べた。 だがこの自由によって、意識的現象で構築された社会が時間と空間で拘束されたエネルギ消費がともなう物質的現象で構築された現実社会と
「はなはだしく」 遊離してしまう危険性を孕んでいる。
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さしずめトランプ大統領の政治的な意識現象世界が現実としての物質現象世界と大きく遊離してしまっている現状はその危険性を象出している。
トランプ大統領が何をどう想おうが自由ではあるが、それによって現実世界に多大なエネルギ消費がともなうことを忘れてはならない。 それを省みずに
「やみくも」 に事を進めたら、その臨界点で意識現象世界と物質現象世界がショート(短絡)し、誘起された大電流で、世界が破壊されてしまうかもしれないのだ。
重要なことは、意識現象世界と物質現象世界の限界をよくよく知ったうえで事を為すことである。
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