| タイムシフトウィンドウ |
この世は時空間と呼ばれる。時間と空間で構成された世界である。
【時間が同一で空間が異なることの確定】
それは、例えば同時刻で東京で待ち合わせたカップルAと大阪で待ち合わせたカップルBがそれぞれ支障なく出会えることで保証される。このことは普通に受け入れられる。
【空間が同一で時間が異なることの確定】
それは、例えば同空間で午後 7時に待ち合わせたカップルAと午後 8時に待ち合わせたカップルBがそれぞれ支障なく出会えることで保証される。このことも普通に受け入れられる。
では【同一空間での同一時間の確定】とはいったいどのように保証されるのであろうか。ここで私が開発した「タイムシフトウィンドウ」と名付けた広角映像表示ウィンドウをご覧頂きたい。
この映像表示ウィンドウは同一時間での同一空間が表示されているように見えて、「画面の各所」では時間が異なっている(タイムシフトされている)。それはあたかもアインシュタインの相対性理論から導かれた「宇宙の各所」で時間が異なるとした相対時間を現実に眺めているかのように不可思議な感覚をもたらす。
また今の今という刹那の時空間を我々人間は「リアルタイム」で認識することはできない。それは目前で起きた突発的現象(爆発や事故等)に対して、その瞬間(リアルタイム)では何が起きたのかがわからないという体験的事実を想起すれば了解される。何が起きたかを知るのは若干後になる。頭の中で、起きた現象を再生(プレイバック)して確認してみなければ何が起きたのかを把握することができないのである。つまり、我々の意識はひとときも休むことなく、少し前の時空間にタイムシフトしていることになる。
かくみればタイムシフトウィンドウからの眺めとは、我々が存在する不可思議な時空間(外的世界)の眺めであるとともに、また我々が所有する不可思議な意識世界(内的世界)の眺めでもある。同一空間での同一時間の確定とは「ある粒子の運動量と位置を同時に正確に知ることは原理的に不可能である」としたハイゼンベルクの不確定性原理の証明のごとくに難しい。 |
2012.2.20 |
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