360度動画映像表示技術は撮影方向を連続的に移動(シフト)させて撮影したビデオカメラの映像データを連続的に配置したサブ画面で重層的に再生することで一体的な広角動画映像を表示します。表示された広角動画映像は空間的には一体化されていますが時間的には各サブ画面で異なっています。それぞれ「タイムシフト」された場面映像であり、上記サンプル映像では5個のサブ画面が各12秒づつタイムシフトされています。タイムシフト量は撮影カメラの移動速度によってきまり、速くすれば小さく、遅くすれば大きくなります。また各サブ画面のタイムシフト量は一定であることが必要であり、タイムシフト量が変化すると各サブ画面の場面映像は一様に連続しません。つまり、撮影カメラの移動速度は一定であることが必要です。
タイムシフトという新たなコンセプトで構成された映像表示技術は単なる風景映像の広角表示にとどまることなく、さまざまな分野に向けて応用展開が期待されます。一例をあげれば、100メートル競争のスタートからゴールまでの選手の「走行フォーム」をいくつかのタイムシフト画面で一体的に動画表示して比較検討するなどの応用です。この場合のタイムシフト量(カメラ移動速度)は走者と同期した速度が設定されることになります。