Linear 未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
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人類の敗北〜ホーキング博士の警告
 以下は人工知能に対する 第852回 「ホーキング博士の警告」 からの抜粋である。
 かってのSF(サイエンス・フィクション)映画に、人類がコンピュータに支配されてしまうというのがあった。 この構図はその後、姿形を変えて何度も映画化されてきた。 時に 「コンピュータがロボット」 に置きかえられ、時に 「ロボットが猿」 に置きかえられ、時に 「猿がウィルス」 に置きかえられ ・・ といったように。 先頃、車椅子の天才物理学者、スティーヴン・ホーキング博士(英国1942〜)が 「完全な人工知能の開発は人類の生存に終止符を打つだろう」 と警告した。 最終的には科学技術による大惨事が 「ほぼ確実に」 起きると指摘し、避けるには人類が地球以外の惑星にコロニー(居留地)を建設する必要があると訴えた。 かってのSF映画はSF的夢物語であったから笑って楽しめたが、現代では実現可能な現実的物語であって、身につまされて笑えない。
 書いたのは 2015年2月4日 のことであった。 それから10年ほどで、事態はまさに博士が警告した通りに推移し、名だたる人工知能の開発者の幾人かは、その開発速度を低下させなければ 「あと数年で」 事態は危機的状況に立ち至ると警鐘を鳴らしている。 かって私は人類がやってはいけないこととして 「原子核操作」 と 「遺伝子操作」 の2つをあげたが、どうやらそこに 「人工知能操作」 が加わりそうな様相を呈している。 その理由は、ひとたび何か事が起こったら 「人知をもってして回復できない」 からに他ならない。 言うなればそれは 「科学に対する人類の敗北」 を意味する。 人類に便利なものには、応分に危険がつきまとうこともまた忘れてはならないのである。

2026.09.16


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