| 人類の知的ツールとして人工知能に注目が集まっている。
未来の社会には必要不可欠なツールとなるであろうというのがその理由である。 だがこの知的ツールは万能ではない。 なぜならその知力は、有から有を生みだす知力であって、無から有を生みだす知力ではない。
人工知能の知力とは、かって人類によって考えられたアイデア、語られてきた物語、蓄積されてきた知識等々の、言うなれば従来からすでにして存在する有を使って妥当な解答を効率的に導き出す
「編集能力」 に他ならない。 言うなれば、優れた記憶力と分析能力を持った秘書のようなものであって、それ以上のものではない。 それは有から有を生む知力であって、無から有を生む知力とは本質的に異なる。
インプットなしに、何事かをアウトプットするコンピュータなど寡聞にして私はいまだ見たことがない。 人工知能における最大の欠落とはそのことである。
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