Linear 未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
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あの日あの頃は今どこに
 楽しき日々があった人生は、その日々がなかった人生よりも幸せである。 その日々の上に立って生きる今日は、それ以上に幸せである。 以下は 「ちあきなおみの風景」 から抜粋した 「紅い花の風景」 である。
 
紅い花
 楽曲 「冬隣」 は1988年3月発売の曲であるが、楽曲 「紅い花」 が1991年10月発売の曲で、その翌年1992年に夫の郷�^治と死別してから後は無期限の芸能活動休止中となっているため、この曲が最後のオリジナルシングルとなっている。
紅い花 / 作詞 松原史明 作曲 杉本眞人

昨日の夢を 追いかけて
今夜もひとり ざわめきに遊ぶ
昔の自分が なつかしくなり
酒をあおる
騒いで飲んで いるうちに
こんなにはやく 時は過ぎるのか
琥珀のグラスに 浮かんで消える
虹色の夢

紅い花
想いを込めて ささげた恋唄
あの日あの頃は 今どこに
いつか消えた 夢ひとつ

悩んだあとの 苦笑い
くやんでみても 時は戻らない
疲れた自分が 愛しくなって
酒にうたう
いつしか外は 雨の音
乾いた胸が 思い出に濡れて
灯りがチラチラ 歪んでうつる
あの日のように

紅い花
踏みにじられて 流れた恋唄
あの日あの頃は 今どこに
いつか消えた 影ひとつ

紅い花
暗闇の中 むなしい恋唄
あの日あの頃は 今どこに
今日も消える 夢ひとつ
今日も消える 夢ひとつ
 
 静謐な空間の中で彼女の吐息が静かに流れている。 そこには彼女が生きる日々がたゆたうとして漂っているかのようである。 今の今である刹那としての 「現在」 は彼女にとって 「過去と未来の置き所」 としてこれ以上ふさわしいところはないのである。 その世界は 「時は流れず」 の末尾に配した 「石の舟」 で描いた世界でもある。
〜 あの日あの頃は 今どこに いつか消えた 夢ひとつ 〜

2026.08.27


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