| この世を量る天秤には相対的な価値を判定する 「人倫の天秤」
と絶対的な価値を判定する 「宇宙の天秤」 の2つがあることは度々論じてきたことである。 そして今、世界は 「人倫の天秤」 一辺倒の時代になろうとしている。
言うなればそれは 「すべては人間が決めればいいのだ」 という時代である。 人間こそが全てで絶対だという価値観の台頭である。 人類は気づかぬうちにいつの間にかはなはだ尊大で傍若無人な存在になってしまったようである。
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| だが人倫の天秤は 「宇宙の天秤」
の下に位置する天秤であることを忘れてはならない。 アメリカのトランプ大統領がいくら 「水を低きから高きに流す」 と声高に主張してみても永遠に高みに流れることはない。
それは宇宙の天秤に支えられた 「絶対的真理」 であって、一介の人間がどうこうできるものではないのである。
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| 人倫の天秤はいわば 「限定された村内」 でしか通用しない
「はなはだお手盛りの天秤」 なのであり、それは人間生活にまつわるこまごました雑事を推し量るものであって、その値は時と場所によって生々流転してひとときも定まらない。
したがって、この天秤の隆盛が行き着く先は 「朝令暮改の時代」 である。 予測不能なトランプ大統領の行動にゆいつ予測可能なことがあるとすれば、かくなる
「朝令暮改の行動様式」 であろう。 このような行動様式は米国にとどまらず、今後は 「世界の趨勢」 となっていくであろう。
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| その結果、世界の津々浦々で誘起される諸事相の推移は、これからさらに
「場当たり的」 に 「変則的」 になっていくであろう。 総括すれば、人倫の天秤は 「人間の多数決」 によって決まる相対的な天秤であるのに対し、宇宙の天秤は
「自然の摂理」 によって決まる絶対的な天秤である。 ゆえに宇宙の天秤には情実や打算は働かない。 働くのは真理と真実のみである。
是非もない非情な天秤ではあるが、その天秤を見つめる者の眼差しは常に澄んでいる。
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