未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ ／ 時空の旅
失われた街角
遥か昔に住んでいた街を訪れた。 街並みは変わっていなかったが街角のどこを捜しても杳として、君の姿を見つけることはできなかった。 そう。 かってあった 「あの世界 （過去）」 は失われてしまったのである。 思いは、もう 「その先 （未来）」 へは往かなかった。 私は 「
どこにもいて、どこにもいない
」、しかしてそのどこにも君はいない。 路傍に立ち尽くした私を碧空に架かった太陽が明るく照らしている。 ここはどこ？ 何かいぶかしかった。
2025.11.12
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