今ほどに真偽、善悪の基準が揺らいでいる時代はかってあったであろうか?
その原因の多くは情報化時代特有の現象に端を発している。 情報は時として簡単に捏造されてしまう。 その状況を現代風に換言すれば、トランプ大統領が多用する
「フェイク外交」 のようなものである。 今や社会はかくなるフェイクが激しく飛び交い、何が真実なのか直ちには見極めがつかない。 その手筋も巧妙なものから稚拙な言い逃れを含め、種々雑多、複雑怪奇であって、その様相は底なし沼のようである。
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悪を善に塗り替え、誤りを正しいとうそぶくようでは、もはや
「人間失格」 に逸する。 万物の霊長と尊称されてきた人間にして、この凋落はどうしたことか? 茫然自失、立ち尽くすのみである。 「人格なき社会」
が進みゆく先に、いったい 「何が待っている」 というのか?
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