ボーダーレスになった現代の世界情勢は 「あちらが立てばこちらが立たず、こちらが立てばあちらが立たない」 という飽くなき権力闘争に明け暮れている。 それはかって一世を風靡した映画 「仁義なき戦い」 の様相に相似する。 懲りない面々の抗争は果てることなく永遠と続く。 いやはやの物語である。

映画 「仁義なき戦い」
　監督：深作欣二、脚本：笠原和夫、主演：菅原文太、1973年公開。 公開されるや高い人気を博した。 朝日新聞の紙面でも絶賛され、当時のヤクザ映画としては異例の大ヒットを記録した。 広島で実際に起きたヤクザの抗争事件を題材にして権謀術数が渦巻く血腥いヤクザの実態が生々しいタッチで描かれた。