Linear 未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
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バベルの塔〜破滅への階段
 世界は 「破滅への階段」 を登っているのではあるまいか? だがそれに気づかず 「バベルの塔」 を懸命に築いているのではあるまいか?
 間違いも大きくなると何が間違いなのかが分からなくなる。 そこに今までうまく乗り切ってきたという過信が加われば間違いはさらに大きく膨れあがっていく。 ひょっとすると有史以来最大の危機が迫っているのかもしれない。 うまくやってきたことが、これからもうまくいくことを保証するものではない。 そこには過去と未来を繋ぐ本質的な断絶が横たわっている。 過去の成功体験は未来の危機を見抜く眼を 「盲目化」 させる。 気づいたときに事態はすでに回避不能な窮地に陥っている場合だってある。 それを馬鹿げた杞憂であると言う人もいるであろう。 だがそれが杞憂であったとしたら 「もっけの幸い」 以外の何ものでもない。
※)バベルの塔
 旧約聖書の創世記にある伝説上の塔。 ノアの大洪水ののち、人類がバビロンに天に達するほどの高塔を建てようとしたのを神が怒り、それまで一つであった人間の言葉を混乱させて互いに通じないようにした。 そのため人々は工事を中止し、各地に散ったという。 転じて、傲慢に対する戒めや、実現不可能な計画の意にも用いられる。

2021.09.23


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