Linear 未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
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木枯し紋次郎〜無窮の渡世人
 無宿渡世に怒りを込めて 口の楊枝がヒュッと鳴く あいつが噂の紋次郎 孤独を癒しさすらう旅か 愛を求めて彷徨う旅か 頼れるものは只一つ 己の腕と腰のドス ・・・ 木枯らし紋次郎 上州新田郡三日月村の貧しい農家にうまれたという 10歳の時に国を捨て その後一家は離散したと伝えられる 天涯孤独な紋次郎が何故無宿渡世の世界に入ったかは定かでない ・・・。
 木枯らし紋次郎には過去も未来もない。 がゆえに永遠に朽ちることがない。 本人は 「あっしには関わりのねえことでござんす」 と言うであろうが、今の今という 「現在だけの世界」 に生きる 「無窮の渡世人」 なのである。

2021.01.28


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