現代人の視点はグローバルの世界からローカルの世界へと移行しつつある。 人間の往来と情報の交信が制限されていた大航海時代は確かに 「グローバルの世界」 が求められた。 だが地球全域に渡って交通インフラと情報インフラが整えられ、人間の往来と情報の交信が自由になった現代では 「ローカルの世界」 が求められる。 換言すれば、人々の関心は 「世界を広く開拓する」 ことよりも 「世界を深く開拓する」 ことへと転じていくであろう。

　世界がローカルの世界からグローバルの世界へと向かい、転じて再びグローバルの世界からローカルの世界へと向かうことは 「あたりまえといえばあたりまえの出来事」 である。 なぜなら、この世の諸現象を支配する宇宙の内蔵秩序が 「波動性」 と 「対称性」 に基づいて構築されているからに他ならない。