Linear 未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
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失われた時は帰らず
 コロナ禍のあとに訪れる社会がどのようなものになるのかを想像することは喫緊の課題である。 かくなる想像からもたらされる予測なしには今行われているさまざまな経済支援策の妥当性を量ることはできない。 ちなみに外出自粛で始まった 「テレワーク勤務」 について自粛が終了したあともこの勤務形態を続けるか否かを尋ねたところ70%を超える人が続けると答えたという。 これは非常事態下で採った人間行動の変容がその事態が収束しても引き継がれるという予兆を示している。 その予兆はあたかも過去との共鳴を述べた 「形態共鳴仮説」 の様相を垣間見るようである。 勿論。もとの状態に戻るものもあるが、多くはもとに戻ることはないであろう。 時代が担ったトレンドが変化すれば、そのトレンドを支えたものが捨て去られていくのは 「歴史の必然」 である。 出逢いは常に一期一会であって 「失われた時は帰らない」 のである。 そして今。 世界はコロナ禍の激動の中で新たな時代に向けてその場を移そうとしている。
※)形態共鳴仮説とは
 イギリスの天才科学者、シェルドレイクが提唱する説であって、過去の時空との共鳴を述べている。簡易に述べれば、過去の時空間に象出した現象等が未来の時空間において模倣踏襲されるという説である。

2020.05.12


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