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所在地/長野県上水内郡小川村大洞高原
星と緑のロマントピア

“ 光との戯れ ”
 北アルプスの眺望を目指して三度この地を訪れた。信濃三十三番札所の結願札所、高山寺の三重塔を撮ろうと訪れたのは 2011年4月のことであり、その折は濃霧に包まれて視界は遮られ、その後 2011年9月に訪れた折には晴天に恵まれたものの逆光に遮られてともに果たせなかった。今回もまた午後の逆光ではあったが何とか撮影することができた。

 高山寺を過ぎ、かっては戸隠道と呼ばれた街道をさらに北上すると小川天文台が立つ大洞高原に至る。このあたりは「星と緑のロマントピア」と呼ばれている。ロマンとユートピアの合成語であろうが、都会の喧噪から遙かに隔たり、透明な空気が流れる山村の頂にあってみれば、星を見るには理想的な空間であろうし、夢はロマンに満ちたものになるのは必然であろう。天文台に至るささやかな広場に備えられた日時計は午後 3時を示していた。時刻表示の目盛りが午前 6時 〜 午後 6時までの昼間 12時間の時計である。後の夜間 12時間は寝てしまうので必要ないということであろう。現代人のように夜も眠らないで活動することなどこの時計を使った当時の人々には考えも及ばないことであったに違いない。

 最初のカットは高山寺付近のアルプス展望台からの、次のカットは星と緑のロマン館前の駐車場で訪れた人々が光と戯れる姿を前にしての北アルプス連峰北部の眺望である。
2011.12

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