Linear 長野県穂高東中学校にての講演(2003.12.02)より

宇宙の構造とメカニズム
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(16)分析と統合

 ところがやっぱり現代の教育っていうのは西洋化されていますんで。

 西洋の勉強の仕方っていうか学問っていうのは分析から統合に向かうんですね。

 逆に東洋の学問っていうのは統合から分析に向かうんですね。

 ですからいま、演台の上にグラスがありますね。西洋的な科学的合理主義で説明すると、つまり演台は、これは何かケヤキか何かの木で組成はこうなっていますと。グラスは酸化シリコンでできていて、分子式はSiO2だと。その中に水っていう液体が入っていて、水の分子式はH2Oで酸素と水素が化合したものだと。こういうふうに説明しますね。

 つまりばらばらにしていくわけですね、その西洋の考え方っていうのはね。最後に統合するっていうやり方なんですが、しかし統合するまでいかないんですね。
 ばらばらにしているだけで統合ができない。

 では東洋的な考えでこれを説明してみようというとどうなるかというと、つまり演台はあのグラスを支えている。グラスの中が空っぽでその中に水が入るようにできていて。私がそのグラスに水を注ぐと「うまい水が飲める」とこう説明するんですね。

 全体を説明する時に、私はうまい水が飲めるというのが東洋の考えです。

 しかしアメリカっていうか西洋の考え方は、水とかグラスとかばらばらにしていくんですね。ですから一体これは「何のための水なんだ」ということがわかんなくなってしまうおそれがあるんです。

 本来は日本っていうのは東洋ですから。本当はその統合っていうのはうまいと思うんですが、どうも最近はアメリカ流の考えっていうのが一辺倒になってきちゃって統合ができない。つまり算数と国語と音楽を統合できないんですね。

 私流にいまの説明ですると、つまり社会は国語を支えて、音楽が社会と国語を調和させて、私は楽しく生きれますと。

 こういうのが本来の勉強の仕方だと思うんですけども、どうもいま言った、統合するよりも分離していってしまう方が強くて、なかなかそういうとこへいっていないという非常に残念なわけです。

 やっぱりその「無」から「有」を生むというときには、いま言ったイマジネーションっていうのが非常に大事になりますんで、何て言うんですか、いろんな違ったものを自分の頭で組立てて、この地面に映った影は何だと、あるいはヒラメで岩で丸太の象とはどういうものだということを考えるというクセを持っていかないといけないんじゃないかなと思います。

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