Linear 長野県穂高東中学校にての講演(2003.12.02)より

宇宙の構造とメカニズム
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(7)悪魔の方程式

 これ→(E=mc2)はアインシュタインっていう、聞いたこともあると思うんですけども、「相対性理論」という理論を考えたそのアインシュタインの方程式から導かれる方程式なんですね。

 ですから例えば皆さんの体重が、皆さんだったら30キロか40キロぐらいですかね。だから40キロに30万キロメートルパーセクを2回掛けるわけですね。そのくらいのエネルギを持っているということです。

 ですから俺なんか価値のない人間だという人であっても、莫大なエネルギを持っているわけですね。

 これは別名「悪魔の方程式」とこういわれているわけです。なぜかというと原子爆弾の製造原理の方程式なんですね。ですから、そのわずかな物質の量、物質の重さが莫大なエネルギを発揮してしまう。
 これを一気に放出すると「原子爆弾」ということになり、徐々に放出すると「原子炉」ということになるんですが、つまりその物質が持っているエネルギがこの式なわけです。

 今世界の宇宙学者はこの宇宙にある質量ですね、物質を全部探しているわけですね。この物質の量がある限度以上だと・・今ちょうど宇宙はこう「ビックバン理論」というのがあるんですが、それでいくと宇宙は膨張しているんですね。
 膨張しているんですが、物質の量がある限度以上だと、あるところを境に宇宙が縮んできちゃうんですね。だから「ビックバン」っていうのは点の宇宙から始まったんですが、こう縮まってきて、また火の玉宇宙っていうその1点に収縮してしまう。こういうのを「ビッククランチ」っていうんですけども、つまりそのビックバンから膨張が始まって、このビッククランチで宇宙が潰れてしまう。

 この宇宙にある質量っていうのは非常に重大な意味を持つんで、これがある限度以下だと、今度は宇宙は収縮することがなくて、ずっと膨張しっぱなしですね。非常にこの静かな宇宙ですね。つまり「熱的死」というんですけども、その熱が伝わらない宇宙になって、最後はものすごい静寂な宇宙になって宇宙は終わるというわけですね。

 ですから今この質量ですね。この宇宙にある質量を探しているんです。これはまあ、皆さんも聞いたことがあると思いますけども、単に見えるだけの物質じゃなくて見えない物質っていうのがあるんですね。「ブラックマター」というんですけども、単純にいうと「ブラックホール」みたいなものですね。これは目に見えません。そういう質量も全部探さなきゃいかんですね。それを合計した数量がある限度以上であれば宇宙は収縮してくる。あるいは以下であれば宇宙は収縮しないで膨張していってしまうというわけです。

 この式はアインシュタインの「相対性理論」から導き出されたんですが、最初はこれを誰も信じないわけですね。
 これを証明したのは、皆さんご存じのキューリー夫人ですね。キューリー夫人っていうのはノーベル賞を2回とった女性の科学者で、一番最初に2度とった人だということで有名ですけども、そのラジウムですね、放射性元素の研究をしていたキューリー夫人が、確かに質量が例えば5グラムの物質が4グラムになった、そうするとその1グラム減った分はエネルギに変っているということですね。この式の通りにエネルギに変っているということをキューリー夫人が証明したわけです。

 それから物質はエネルギがあるんだということになって、第2次大戦ですね。アインシュタインがアメリカに亡命していたんですけども、そのアインシュタインの容認で原子爆弾の開発が始まって、その一発目が日本の広島に落ち、その次が長崎に落ちたというのはこの式なんですね。

 これがそういう意味で「悪魔の方程式」といわれているわけです。

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